生徒指導担当指導主事として
2004年4月1日~2009年3月31日
川口市教育局指導課の指導主事として、市内小・中・高等学校80校を訪問し、校内巡回を基に積極的な生徒指導について指導するとともに、問題行動等への対応についても指導・助言を行った。生徒指導の基本は、児童生徒自身に自己指導能力を身に付けさせることにより、自己実現を図る機能であることを周知させるとともに児童生徒理解に立脚した指導となるよう、教職員研修会を計画的に開催した。この経験は、「教職概論」「生徒指導・進路指導の理論と方法」の科目等において活用できる。
教育指導課長として
2011年4月1日~2012年8月3日
教育指導課長として、朝霞市の教育振興基本計画の策定に係わるとともに、その内容をもとに市内小・中学校全15校の学力向上、生徒指導、教育相談、地域・関係機関連携等について指導、助言を行った。朝霞市の教育指導上の課題は学力向上と不登校等教育相談対応であった。教育相談の実例として、家庭内における虐待を察知し、関係機関との連携を促した結果、虐待の未然防止につながった。この経験は、「教職概論」「生徒指導・進路指導の理論と方法」「教職実践演習」等の科目における教職の意義と職務内容の項等に活用できる。
中学校長として「学力向上研究」
2012年8月4日~2015年3月31日
埼玉県教育委員会・朝霞市教育委員会の委嘱を受けた学力向上研究を推進した。朝霞教育委員会での経験を活かすとともに、市全体の課題でもあった学力向上を自校の課題として捉え、全校に呼びかけて取り組んだ。教師は授業で勝負する。「授業改善なくして学力向上なし」を合言葉に授業規律の確立と言語活動の充実を図るための研究を推進した。その成果を2013年10月23日に広く全県下に案内を出し、本発表会を開催した。このことは、「教科教育法」「教職概論」や「教育実践演習」「その他の教職関係科目」の学修における主体的対話的で深い学びの項等に活用できる。
中学校長として「生徒指導研究」
2012年8月4日~2015年3月31日
それまで研究してきた「東洋思想」の成果を、自校の教育活動に活かしたいという思いと、着任年度のいじめの認知件数に鑑み「規範の確立」を主眼とした教育の実践に取り組んだ。埼玉県教育委員会が委嘱する「いじめ防止のための望ましい人間関係づくり」研究推進校として研究に努め、2015年1月に埼玉県教育委員会主催の校長研究協議会において、実践報告を行った。その成果は「教職概論」「生徒指導の理論と方法」の科目等において活用できる。
中学校長として「特別活動研究」
2015年4月1日~2018年3月31日
自校で発生している生徒指導上の問答行動や不登校の現状を分析したとき、言語によるコミュニケーション能力や人間関係を構築する上での課題が浮き彫りとなった。そこで、川口市教育委員会の委嘱を受け「特別活動研究」により、学級での話し合い活動に焦点を当てた取組を行っている。「主体的に学び合い、互いを尊重し合える生徒の育成」という主題のもと、2017年10月27日に本発表会を開催した。本研究は、「特別活動論」及び「教職概論」や「教職実践演習」の科目において援用できる。
中学校長として「道徳教育研究」
2018年4月1日~現在に至る
本校の目指す学校像は「生徒一人一人を大切にし、生徒の持つ力を伸ばす学校」である。このことを具現化するために、川口市教育委員会の研究委嘱を受け、「考え、議論する道徳の授業実践」を通して、社会の諸問題に対して、主体的に考え、よりよく生きようとする生徒の育成を目指して取り組んだ。各学年の道徳ローテーションによる授業の成果等について2019年1月16日に本発表会を開催した。本研究は、「教職概論」や「教職実践演習」他の教職関係科目に大きく関係している。
中学校長として「特別活動及び総合的な学習の時間研究」
2020年4月1日~現在に至る
本校の立地する鳩ヶ谷地区は、大宮台地の縁にあたり、巨大地震等で荒川の氾濫による浸水時の避難拠点となる。そこで、防災教育の一環として、関係機関との連携により避難所開設時の防災リーダーを養成するべく「防災リーダー認定講習会」や地域との連携による「鳩ヶ谷地区合同防災訓練」を実施している。これらの成果について、2019年2月23日に東京大学地震研究所において、防災教育チャレンジプランの実践団体として発表を行った。本研究を継続するとともに、令和2年度から、新たに川口市教育委員会の委嘱を受け、特別活動及び総合的な学習の時間を中心に「防災教育」に取り組んでいる。この取組は、「特別活動論」及び「教職概論」や「教職実践演習」等の科目において活用できる。
校長としての「若手教員指導」
2018年4月1日~現在に至る
本校では20代の教員の割合が高いことに鑑み、初任依頼5年以内の職員を対象に「若手教員育成研修会」を開催している。令和3年度は、「国民教育を担う先生方へ」「生徒指導の機能と方法」と題して2回の講義を実施した。この取り組みは、「教育実習」や「教職実践演習」の科目において、教育現場との連携を視野に入れた活用ができる。